の多くの仕事がそうであるように、宿泊業もまた様々な部署に分かれています。一つの部署に配属されたらそこの仕事のみを行い、部署を移動したらまた新たに仕事を覚えるといった具合です。しかし人は本来、自らの意思で様々なことを行いながら生きているオールラウンダーです。
フォンテーヌ・ブローでは、入社と同時に一つの部署を核としながら、複数部署の仕事も行っていただきます。レストランと異なり宿泊業とは、お客様の大切な時間を何日という単位でお預かりする仕事です。部屋で寛ぐこと、温泉に入ること、スパを受けること、食事を楽しむこと、そしてそれ以上の何かをお土産として持ち帰っていただくこと。提供する側にとってはいくつにも分かれる仕事ですが、お客様から見れば「滞在」という一続きの流れで繋がっています。もし通路でお客様に料理について訪ねられたとき、他の部署だからといって「分かりません」で済むでしょうか?

「今夜のメインは上州牛でトリュフソースとの相性が絶品です」もしそう答えられたなら、お客様はディナーをどれほど楽しみにしてくださるでしょうか?最初から一つの仕事しか知らないのと、全体を知ってから一つの仕事をメインとするのでは、物事の見え方がまるで変わってきます。また、色々できることで自信を持てたり、元々性に合ってたなど新しい自分にも出会えるかもしれません。

料理人を目指してきたが、サービスや設備にも興味が出てきた。スパのセラピストだけど、販売促進や予約管理も身につけたい。フォンテーヌ・ブローには、そんな前向きな好奇心に応えられる環境がそろっています。色々と経験を積むことでオールラウンダーからエキスパートへ、またはエキスパートからオールラウンダーへ。どちらもが正解のこのスタイルは、帝国ホテルのフレンチシェフであった創業者の「料理人の枠を超えて、総合的なステイサービスでお客様に楽しんでもらいたい」という想いがベースになっています。

たちは個々のプレイヤーでありチームです。自分を生かすことで人に貢献できる、人に貢献するから自分が生かされる。そのどちらもが大切だと考えています。予約、サービス、設備、調理、スパの全てのスタッフが有機的に連携しながら、きめ細やかな心配りに全力を尽くす。一人一人のお客様の滞在が記憶に残る一日となるように、再びお越しいただけるほどの深い満足を感じてくださるように。お客様が喜んでくださることで自分も嬉しくなる。お客様の言葉一つに深い気付きがあったり、スタッフ皆で達成感を分かち合えたり。これこそが、宿泊業の醍醐味であり、客室数の少ないオーベルジュだからこそできることだと考えます。日本を代表する都心のホテルでフレンチの料理人として20年、自らのオーベルジュを山中湖で起業してから19年。

職人(エキスパート)として、経営者(オールラウンダー)として、今日まで数かぎりない経験を積んできました。人は本来がオールラウンダー。だからこそ私は後に続く皆さんにも、仕事を通じて様々なことに挑戦してほしいと願っています。勇気を持って挑戦することで自分でも想像できないほどの人生の可能性を探してほしいのです。

実際にフォンテーヌ・ブローの多くのスタッフは、他分野から転職してきたり、熱意はあるが経験に乏しいといった地点からスタートを切っています。人生を変えていくのは、経歴や常識ではありません。「未来の自分」を想定して、より素晴らしい「これから」のために今日何をするか? 私たちは、ともに笑い、ともに喜びを分かち合える新しい仲間を待っています。

株式会社フォンテーヌ・ブロー
代表取締役 斎藤厚男